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10月21日 全体練習・衣装合わせ

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この日の練習場は長居障がい者スポーツセンターです。 これまでの練習場の中で一番本番の空間に近い、大きな会場です。 この施設があるおかげで、長居駅周辺もバリアフリーを意識した設備が多いように思います。 信号機は押しボタンを押して、青になると振動するしくみがあったり、 ハンバーガーレストランの通路は他の店舗と比べて通路が広くとられており、 車椅子の方でも利用しやすくなっています。 一見静かに思われた空間も、スポーツを終えた方が手話で賑やかに会話をしておりました。  午前は、リーダーズとアンサンブルリーダーズの練習です。  新しく配布された台本を元に、台詞と動きの確認を行っていきます。 また、この日は同時進行で、衣装合わせが行われました。 参加者の皆さんは、自ら選んで持って来た衣装に着替えてスタートしました。 今回衣装を担当して下さるのはkasaneの植田昇明さん。 別室では大量の衣装候補が持ち込まれ、参加者のの個性が光るようにカスタマイズしていきます。 植田さんは、とにかく決断のスピードが速いです。 一瞬で出演者の魅力を引き出す力は、横でみていてまるで魔法のようです。 衣装アシスタントで付いてくれている大学生の中川晴香さんも、手際良くサポートしてくださいます。 どんな衣装かは、ここでは内緒です。 本番を、是非楽しみにしておいてくださいね。 午後は、全体練習です。 これまでパートごとに分けて練習していましたが、この日、初めて全員が顔を合わせることになりました。 総勢65名。ちょっとびっくりしましたかね? リーダーを中心に、改めてお互いを知る時間を取りました。 それが終わったら、また大熊さんを中心に前半部分の練習です。 この日は「うみのうたごえ」の最大のテーマである「うず」を作ってみました。 うずの様子、伝わりますかね?? 一人一人が出来ることや得意なことを探りながら作品づくりをすること。 今回は、これをとても大切にしています。 しかし、そろそろ本番に向けて、様々なこと決定していく時期に差し掛かって来ました。 本番まで一ヶ月と少し。 長時間の練習で疲れも溜まりますが、くれぐれも怪我や病気には気をつけて、残りの時間も充実さ

10月7日(日)アンサンブルA・B

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この日は午前、午後ともにアンサンブルチームの稽古でした。 まずはこえださんのウォーミングアップからスタート。     レッスンに入る前に、今日の自分の身体の状態を知ることはとても大事です。 肩のコリ具合や腕が稼働する幅、足の疲れ具合など、 私たちの身体は毎日同じようで、同じではありません。 今日はここが動きやすいな、ここが動きにくいな?ここを念入りにほぐしてみようかな、ここを伸ばすと気持ちいいな。 まず自分の身体と会話をすること。 そうすることで、怪我を防ぎ、心を落ち着かせ、次のレッスンにスムーズに入っていくことが出来ます。 1回目のプレワークショップの時は、皆と一緒にやれない、集中してやれない参加者が何人もいました。でも最近は自分で見て、小さな動きでもいいから真似ようとする人が増えて来ました。これ、驚くべき変化です!!     アップの後は、音楽チームと一緒にラストの歌のレッスンです。 スターチームの時にもやりましたが、今回はもっと大勢で。 この日は歌詞に合わせて、パートごとに簡単な振り付けも考えてもらいました。 歌の練習が一通り終わったら、映像タイムです。 「うみのうたごえ」に登場する海の生き物が、実際に海の中でどんな動きをしているのか皆で見てみることにしました。           「イカはもっと頭から前に進むかと思った!」 「横歩きしないで真っすぐ前進するカニがいる!」 「ていうかカニ、超スピード速い!!」 「タコは脚だけじゃなくて全身を使ってうねる様に動いてる!」 …様々な声が聞こえてきます。 そうです。私たちが思い込んでいる生き物の動きは、既に分かりやすくデフォルメされたものにすぎません。実際によく見てみると、同じ生き物でも種類によって全く違う動きをするものもありますし、それぞれ、なんと複雑な動きをしていることか。 …少し眠たくなってきた…かな。。。 海の生き物のイメージが掴めたら、今

10月6日(土)午前 リーダーズ

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今日からチーム別稽古に入りました。 「うみのうたごえ」の作品づくりは、「リーダーズ」「アンサンブルリーダーズ」「アンサンブルチームA・B」と主に3つのパートに分けて練習をします。 「リーダーズ」は、台詞やダンスなどで個別の練習が必要なパートで、 「アンサンブル」は、大勢で大きな動きを作るパートです。 「アンサンブルリーダーズ」は、「アンサンブル」チームの中でリーダーとしての役割を担う人たちのことであり、作品づくりに没頭するのではなく、仲間たちのサポートやケア面も引き受けてもらう、重要なポジションです。講師から出演者全員に伝達するばかりで無く、アンサンブルリーダーズに間に入ってもらうことで、出演者同士の繋がりを強め、そこで出来る関係の中から新しい創作の種が芽吹いてくることを狙いとしています。 さて、この日の午前は「リーダーズ」の稽古です。 少人数での稽古になることで見られている緊張度が増すのか、 来るや否や、前回教わった振り付けを入念に確認しています。 「私たちが舞台を創るんだ!」という気迫が伝わってきます。 このメンバーで一緒に練習するのは初めてということで、 最初は皆でアップ。 写真は、二人組になって片方は目を閉じ、もう一人は肩を叩いて車の運転のように操縦して進みます。右肩を叩けば右まわり、左肩を叩けば左まわり。他の人とぶつからないように…。 ↑振返るとパートナーが違う人になっていたり!! その後は、音楽チームのかんちゃん、ひろさんと一緒に歌の練習です。 一番最後に歌う合唱の練習をしました。 8小説の短いメロディーですが、4つのパートがそれぞれ合わさってフレーズが出来ます。 これがとても素敵なメロディで!! 私、本番はきっとこの歌を聴いて泣いてしまうと思います。 さて、「リーダーズ」の中には、ろう者が数名おり、彼らも一緒に歌を歌います。 聞こえない人達が、音程を取って、声を発することはとても難しく、皆と同じ音が取れているか?声の大きさは揃っているか?等と、不安がとても大きいそうです。 しかしそこで諦めるのではなく、どうすれば不安無く一緒に出来るのかをここでは探っていきます。音の高さをホワイトボードに書い

2018年10月06日(土)午後 アンサンブルリーダーズ

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この日の午後は、アンサンブルリーダーズさんとの稽古、ミーティングでした。アンサンブルリーダーズさんは、小魚チーム、イカチーム、カニチーム、タコチームに2名前後入っており、各チームを引っ張っていく役割をお願いしている方々です。 今年のオープンカレッジの参加者募集の条件に、以下の一文が入っていました。 「障がいの有無を越えて、参加者同士で協力し合えること」 大人数で一つの作品をつくるにあたって、「協力」は欠かせません。オープンカレッジには実に様々な人が参加していますから、「協力」はいろいろな場面で必要になっていきます。創作をするうえで、クリエーションにかかわる「協力」もあれば、気持ちの面での「協力」、休憩時間のちょっとした「協力」など。多様な場面で「協力」が見られます。しかし一人の目では気づけないこともあります。目を増やすことで、「協力」できることが増えるていくのだと思います。 舞台作品に出演すること、支援を必要としている人をサポートすること、サポートしながら出演すること、出演しないけれどサポートすること、いろいろな参加の形、いろいろな関わりの形があります。 舞台作品の良さを高めることと、参加している人たちの良さを高めること、その二つがなるべく矛盾しない形はどうすれば実現できるのか。そもそも「良さ」って、なんだろう。 そんなことを考える時間をアンサンブルリーダーズの人たちと持てたことをとてもうれしく思いました。

9月17日 プレワークショップ 5かいめ

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「うみのうたごえ」 9月の3連続でプレワークショップ、いよいよ3日目です。 スケジュール上では「プレワークショップ」とありますが、もはやプレではなく しっかり作品づくりを意識した内容になってきています。 この日はサポーターのこえださんと、私、しまこによるアップを行った後、 仮の配役が発表されました。 小魚、イカ、カニ、タコ、スター、案内人、むし これまで一緒にワークを重ねて来たメンバーとは一旦ここで解散。 今日は配役ごとに新しいチームを作り、一緒に練習をします。 小魚、イカ、カニ、タコ、スターのチームは振付の大熊さんと一緒に動きやダンスを作りました。 ダンスはユニゾン(全員が同じ動きをすること)ばかりではなく、 ひとりひとりにきっかけを作り、それがきっかけとなって別の人に波及し、次の動きに繋がっていくものもたくさんあります。 これらは周囲を見て、自分で判断をして動く必要があるため、とても難しいです。 特に小魚チームやイカチームは舞台にいる時間が長いため、その分動いている時間も長くなります。最初は途中で不安になって止まってしまったり、何をしていいのか分からなくなってオロオロしたり、別のチームの動きに引きずられてしまうこともありました。 しかし、驚くような変化も見られました。 休憩中にリーダーが確認をしていると、自然と皆が集まって来て円をつくり、 一緒にきっかけや、役割など、自分のすべきことを話し合い始めたのです。 最初は不安そうにしていたメンバーも、次第に笑顔が増えていきました。 ↑その様子。小魚チーム。 自分には大切な役割がある。 自分が動くことで周囲に大きな影響を与えることが出来る。 これは、人間の根源的な歓びなのかもしれません。 案内人とむしのチームは演出の伊藤さんと一緒に台詞や役割を丁寧に確認しながら練習をしました。 案内人のチームは、いしいしんじさんが書いた「うみのうたごえ