9月17日 プレワークショップ 5かいめ

「うみのうたごえ」 9月の3連続でプレワークショップ、いよいよ3日目です。

スケジュール上では「プレワークショップ」とありますが、もはやプレではなく
しっかり作品づくりを意識した内容になってきています。

この日はサポーターのこえださんと、私、しまこによるアップを行った後、
仮の配役が発表されました。

小魚、イカ、カニ、タコ、スター、案内人、むし

これまで一緒にワークを重ねて来たメンバーとは一旦ここで解散。
今日は配役ごとに新しいチームを作り、一緒に練習をします。


小魚、イカ、カニ、タコ、スターのチームは振付の大熊さんと一緒に動きやダンスを作りました。














































ダンスはユニゾン(全員が同じ動きをすること)ばかりではなく、
ひとりひとりにきっかけを作り、それがきっかけとなって別の人に波及し、次の動きに繋がっていくものもたくさんあります。
これらは周囲を見て、自分で判断をして動く必要があるため、とても難しいです。


特に小魚チームやイカチームは舞台にいる時間が長いため、その分動いている時間も長くなります。最初は途中で不安になって止まってしまったり、何をしていいのか分からなくなってオロオロしたり、別のチームの動きに引きずられてしまうこともありました。

しかし、驚くような変化も見られました。
休憩中にリーダーが確認をしていると、自然と皆が集まって来て円をつくり、
一緒にきっかけや、役割など、自分のすべきことを話し合い始めたのです。
最初は不安そうにしていたメンバーも、次第に笑顔が増えていきました。















↑その様子。小魚チーム。

自分には大切な役割がある。
自分が動くことで周囲に大きな影響を与えることが出来る。
これは、人間の根源的な歓びなのかもしれません。

案内人とむしのチームは演出の伊藤さんと一緒に台詞や役割を丁寧に確認しながら練習をしました。案内人のチームは、いしいしんじさんが書いた「うみのうたごえ」の冒頭の部分を丁寧に読み合わせていきます。

「そびえたつ岩」「たなびく海藻」「なだらかな砂地」

岩はどれくらい大きいの?
砂はどれくらいさらさら?
海藻はどんな動きをしている?

質問形式で、言葉のイメージを膨らませていきます。

























一通り各パートの動きが出来たら、なんともう!いきなりですが前半部分を通してやってみることに!!15分くらいでしょうか。

自分のパートを練習している時は、自分のチームの動きだけに集中するだけで良かったのですが(それだけでも大変ですが!)
今度は他のパートの動きにも注意を払わなければなりません。
おお、これは大変だ…。

しかし、戸惑いながらも堂々と動く姿は圧巻で、混沌とした海の様子がうずを作り、きらびやかに変化していく様子が、確かにそこに広がっていたのです。
一日でここまでやれるなんて、凄い!!!

後から大熊さんに聞いた話によると、一人ひとりがどこまでやれるのかの可能性を探りたくて、この日は敢えて難しいことに挑戦したとのことでした。

今日作ったものはあくまでもお試し版で、まだまだ改良を加えますが、
面白くなる予感しかしません。

とても濃密な3日間でした。みなさん、本当にお疲れ様でした!!!


アシスタント:シマコ


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