11月17日 最後の稽古

この日は花博記念ホールでの稽古。

本番まで最後の練習日となりました。



午前中はアンサンブルリーダーと、前回通しを終えて気になった点や、参加者のケア面についてなどを洗い出しました。

登場退場が上手くいかなかったので、それらの確認と、ラストシーンのイメージの共有が主な話題になりました。

午後は全体練習。
確認した箇所を、繰り返し練習していきます。

その中でも今日は、案内人チームの話をします。



「案内人」の役は、観客を物語の世界へいざなう重要な役で、それ故に台詞もたくさんあります。
その役割も理解した上で、この一ヶ月、練習日だけでなく、自宅でも何度も何度も繰り返し練習してきました。

舞台に立つと、練習では味わうことの出来ないプレッシャーや緊張が出てきます。
それは、人に見られる、観客の視線を集めるからです。

どれだけ繰り返し台詞を覚えて完璧にしても、こればかりは本番でしか体験出来ません。しかしそこに舞台の難しさと面白さがあります。

案内人役3名も、並々ならぬ練習をして、家では台本を見なくても台詞が言えるようになったと口を揃えます。

しかし、いざ合わせてみると、なかなか上手くいきません。

それだけ、緊張を抱えているのだと思います。

失敗しても大丈夫。思い切って行こう。と声を掛けても、もし台詞を忘れると舞台が止まってしまうこともあります。不安はなかなか消えません。

だからといって、台本を持ってしまうとせっかく覚えたことが台無しになってしまうという悔しさもありますし、台本を持つと自由な演技が制限されてしまいます。

さて、どうするか。

まず案内人3人が、不安を減らし、自信を持って舞台に立てるようになるために、演出チームがサポート出来ることは何か。

3人でどうするか?ではなく、一人一人に話を聞いて、どうするのが良いかを考えました。

話し合いを経て挑んだ最後の通し稽古。
前回よりも少し緊張が和らいで、演技にテンポが生まれたように思います。

本来の力が出し切れない時、直接態度には見えなくても、不安や緊張が隠れている場合があります。そこにいかに耳を傾けて解消していくか。それも本番に向けてのサポートとして重要だと感じられた瞬間でした。

さあ、次はいよいよリハーサルです。






















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