初日(2018年8月11日)のワークショップの様子

こんにちは、うみのうたごえ演劇担当の伊藤です。初日の様子を振り返っていきたいと思います。

今年のオープンカレッジですが、私たちの予想を大きく上回る方からご応募がありました。少しずつ大阪府障がい者舞台芸術オープンカレッジが知れ渡ってきた証拠なのかもしれません。また近年、障がい者の舞台芸術は全国的に少しずつ盛り上がりを見せてきております。そういった影響もあるのかもしれません。いずれにせよ、多数のご応募、本当に有難うございます。そして残念ながら応募したのにご参加いただけなかった皆様、ごめんなさい。参加できる人数に限りがあるのは本当に心苦しいです…

さて! 初日ですが、仲間づくりのワークショップを中心に行いました。8月と9月は、プレワークショップと名付けまして、小さなグループに分かれて様々なワークを行います。その中から、皆さんの独自性や個性が見えてくるので、どういった作品にすればいいのか、どういったチーム分けにすればいいのか、その辺りを見る期間として、プレワークショップをわたしたちは捉えています。

仲間づくりのワークショップを経て、ABCDのチームに分かれてテーマに沿って創作する時間がありました。ワークショップ初日から創作!?と思われる方もいるかもしれませんが、1時間みっちり各グループには創作してもらい、最後にそれをみんなで鑑賞する時間を作りました。初日とは思えない完成度を示すグループもたくさん見られました。

何をもって完成度が高いとするのか、そういった視点も持ちながら鑑賞できた部分もあったかと思います。また鑑賞するときは、親御さんやヘルパーさんも一緒に真ん中の客席に座ってもらって、みんなで一緒に舞台を鑑賞することが出来ました。近くで見た方が、演じる人も良い意味で緊張が高まるし、みんなで一緒に見ると、ひとりで見ている時とはまた違った気持になれるものです。舞台は見る方も作る方も、集団であることの意味が強く働きます。去年から大阪府障がい者舞台芸術オープンカレッジは、障がいの無い方も参加できるようになりました。また今年の募集チラシの応募条件に「障がいの有無を越えて、参加者同士で協力し合えること」という文言が入りました。その文言のおかげもあってか、参加している方々がみなさんとっても協力的で、講師も運営サイドも、とっても助かっています。参加している人たちの中には、シュートが得意な人もいれば、パスが得意な人もいます。グランドに出たくないけれど、ベンチに座っているのが好きな人もいます。ほんとうにいろいろな人たちがいる中で、みんなで一つの作品を仕上げるのは、とても大変な作業です。誰か一人が頑張ればできるというものでもないと、個人的には思っています。皆様のご協力があってこそ、成り立っている時間のなんと多いことでしょうか。演劇担当+運営の担当でもある私ですが、稽古を見ながら、毎秒毎秒新たな発見の連続です。

























創作の時間をたっぷりとったのは、参加している皆さんが同じチームの皆さんとどんなふうにコミュニケーションしているのか見てみたかったのもあります。当然のことながら、馬が合う人合わない人、同じチームの中でもいろんなタイプの人がいます。しかし時間が少しずつたつにつれて、自分の居場所を確認するように、自分の役割を見つけたかのように、少しずつチーム全体が一歩ずつ前に進んでいくような場面もたくさん見られました。前半は身体を沢山動かして、後半はじっくりチームに分かれて頭と体を使って、初日ながらとても充実した時間を皆さん過ごせたのではないでしょうか。講師陣らは、毎回終わった後に、様々な角度からその日の様子を振り返っています。これは私たちもよくあることかと思いますが、ワークショップ真っ最中の時間よりも、休憩時間の何気ないおしゃべりの中で、その人となりがとってもわかる瞬間がたくさんあります。それは親御さんからの一言であったり、ヘルパーさんからの一言だったり、時にはお友達の意見だったり。本番まであと15回も練習があります。皆様、引き続き、どうぞよろしくお願い致します!







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